
(殿内前で記念撮影)
阿応理屋恵ノロ(あおりやえのろ)は、琉球時代に国頭地方のノロを統括した高級神女です。
かつては今帰仁グスクの近くに殿内(どぅんち)と呼ばれる住まいがあり、現在その場所には阿応理屋殿内の火の神をまつった祠があります。
火の神(ひぬかん)とは、もともとは竈の神様とされますが、転じてその家の守り神として沖縄の民家では現在も台所に祀られています。
この「阿応理屋殿内火の神の祠」は、屋敷跡に火の神を祀ったのもので、沖縄の聖地巡拝コース「今帰仁上り」の参拝地の一つとして、今でも多くの参拝者が訪れています。
また当会も、周辺史跡の一つとして案内をしている所です。
この祠の老朽化がすすみ、村教育委員会が昨年より修復を進めてきましたが、この度作業が完了しました。
文化財としての完成式とは別に、当会が呼びかけ、3月27日に3人の阿応理屋恵の末裔、地元今泊集落の方々、当会のメンバーが集まり、お供え物をささげ修復を祝いました。(N.K)

(お供えもの)

(1人ずつ線香をあげる)

(修復された全容)

(修復前の様子)