志慶真門郭の東側にもう一つ郭があることはご存じだろうか?
今はほとんど見ることのできない郭だが、模型やイラストで描かれているのでご存じの方も少なくないはずだ。
この郭は、志慶真門郭の石垣を構築当初は石垣が途切れきちんと通用することができたと考えられる。しかし時期は不詳だが、なぜかこの部分を閉塞して通用できずにしてしまったようである。
何度か伐採したことがあるので、その郭の様子の写真と、途切れた石垣の部分を証明する接合部分の写真を紹介しておく。
▲志慶真門郭の北東側の外側にあるもう一つの隠れた郭。石垣の更に下の方へ石垣が伸びているのがわかる。
▲伐採後に上から写した写真。小さいながらも平たんな空間が見える。断崖絶壁の場所に志慶真川へむかって石垣が伸びる様子をうかがうことができる。
▲写真中に赤で印をしたところに、縦方向に石積みの目地があるので、もともとここで石垣が途切れていたことがわかる。