大隅と言えば、未発掘のところとされているが、実は何度調査が行われている。
一つは、崩れた石垣を修理する時、そしてもう一つは保存修理事業として実施された昭和60年代の調査だ。
後者は、当時主郭の調査が完了したことから沖縄県の協力を得て一時実施されたものである。しかし、今帰仁村の調査体制の不備などを指摘され、整備委員会の指導などもあって、途中で中断している。出土した資料もこちらは未報告となっている。
しばしば、馬の骨が大量に出たという記載が大隅でなされるが、そちらの調査は恐らく前者と考えられるが、その当時の資料などは村保管されていないため、定かではない。
昭和60年代に行われた調査時の様子。この場所現地に行くと、少しばかりくぼんでいるので、調査の場所はわかるのだが、どこだか探してみるのも面白いかもしれない。